大会長挨拶
日本総合健診医学会 第49回大会
大会長:小松 淳子
日本赤十字社医療センター 健康管理科 部長
WEB開催への変更に関してのご挨拶(2020年7月)
日本総合健診医学会第48回大会終了後の3月に第49回大会のご挨拶をさせていただきましたが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大により、この4か月の間に私どもを取り巻く環境は一変してしまいました。総合健診医学会会員の皆様をはじめ、全国の健診・ドックを担当されている皆様も、いつもと異なる環境のなか苦労されていることと思います。
来年2月に予定しております第49回大会については、運営委員会にて検討を重ねた結果、Web開催とする決断をさせていただきました。舞浜での学会を楽しみにしておられた方には大変申し訳ございません。私自身も残念でなりませんが、来年2月にCOVID-19が収束しているという保障はありません。また、このたびの緊急事態宣言を受けて、様々なリモート活動が構築され、時代の流れもWeb中心になっています。第49回大会は、Web学会でできることやできないこと、あるいはWeb学会だからこそのメリットをみつけていく試みでもあると考えております。
学会のテーマは変わりません。「予防医療と臨床の連携」をメインテーマとし、様々な分野および職域の方に参加していただきたいと思っております。
そして、健診に携わる全ての人々が「また明日から健診の仕事をがんばろう!」という気持ちになっていただけるような学会にしたいと思っていることにも変わりはありません。
大幅な変更のなか、現在も試行錯誤しながら準備をすすめている最中ではありますが、皆様のご参加を切にお待ちしております。
大会長挨拶(2020年3月)
日本総合健診医学会第49回大会を、来る2021年2月19日(金)・20日(土)、東京ベイ舞浜ホテル クラブリゾート(千葉県浦安市)で開催いたします。今回は「予防医療と臨床の連携」をメインテーマとし、様々な分野および職域の方に参加していただきたいと思っております。
「一次予防」である疾病の発症予防と「二次予防」である疾病の早期発見は私ども健診に携わるものの大きな使命です。悪性疾患も半数以上が治癒するようになった現在では、再発の予防や発見である「三次予防」も健診の大事な役割になっていると思います。また慢性疾患において、専門分化した臨床では気づかれない疾患の発見やclinical inertia(臨床的惰性)の打破に一役を担うことも広い意味での三次予防ではないでしょうか。さらに、日々健診に従事していて感じることは、受診者の皆様が臨床との適切な連携を健診側に求めているということです。
総合健診や人間ドックは、がん検診のように特定の疾患を発見することだけが目的でなく、健康を診査する、まさに全人的に受診者をサポートしていくものと思います。上述した一次から三次予防のために、受診者をサポートしていくために、臨床の最前線を知っておくこと、臨床側が健診に求めることを知っておくことが重要であり、健診側が臨床側に伝えたいことを発信していく必要があると思います。これらをサブテーマに準備を進めているところです。
会場は第45回大会で西﨑先生が開催された場所と同じ東京ディズニーリゾートのオフィシャルホテルです。学会内の学術的な内容で鼓舞されることはもちろん、学会外で気分転換をしていただくことによっても、健診に携わる全ての人々が「また明日から健診の仕事をがんばろう!」という気持ちになっていただけるような学会にしたいと思います。
多くの皆様と舞浜でお目にかかれますことを楽しみにしております。